IASが、ビューアビリティ、アドフラウド、ブランドセーフティなどメディア品質指標の 最新ベンチマーク「メディアクオリティ レポート 2020年上半期版」を発表

10月 07, 2020

アドベリフィケーションのグローバルマーケットリーダーIntegral Ad Science(インテグラルアドサイエンス、本社:米国ニューヨーク、CEO:リサ・アッツシュナイダー / 日本オフィス:東京都千代田区、代表:藤中 太郎、以下 IAS )は本日、世界15カ国のデジタルメディア品質指標(ビューアビリティ、アドフラウド、ブランドセーフティ、タイムインビュー)に関する分析レポート「メディアクオリティ レポート 2020年上半期版」を発表しました。

※いずれもデスクトップ ディスプレイの数値。アドフラウドの数値は最適化数値(アドフラウド対策を実施したキャンペーンにおけるアドフラウド率)、日本数値の下は昨年同期比

『メディアクオリティレポート 2020年上半期版』 ダウンロード:
https://go.integralads.com/jp-mqr-2020-h1.html

主なポイント(日本):

 ビューアビリティは、デスクトップディスプレイ、モバイルウェブ ディスプレイともに前年同期比で大幅な伸びを示しました(デスクトップ+15.1ポイントで57.4%、モバイルウェブ+17.7ポイントで51.9%)。しかし世界各国と比較してみると、日本を除くすべての対象国、環境/フォーマットでビューアビリティは60%を超えており、50%台にとどまったのは日本だけでした。これまでも日本のビューアビリティは低い水準でしたが、今回も対象国中最下位を記録しています。

 ブランドリスク、アドフラウドも他の対象国と比較して高い水準でとどまっています。デスクトップ ディスプレイのブランドリスクは6.2%で、2017年以来の最高値を記録。モバイルウェブ ディスプレイでも10.9%と二桁の大台に乗り、2018年上半期に次ぐ高さでした。特にプログラマティック広告、そして暴力カテゴリでのリスクの高まりが顕著です。日本同様高止まり傾向にあったドイツは、2019年下半期からは下落傾向にあり、グローバルと同水準まで下がってきています。

 アドフラウドも、グローバル平均と比較して3倍以上高い2.8%でした(デスクトップ ディスプレイ)2%を超えているのは、日本の他では今回のレポートから新たに加わったシンガポールのデスクトップ ディスプレイ(2.1%)のみです。世界一の広告費が投じられるアメリカが標的とされ、アドフラウドが比較的高めなのと比べても、日本のアドフラウド率の高さは突出しています。世界第二位の広告費が投下される市場であるにもかかわらず、アメリカほどアドフラウド対策が浸透していないため、不正業者にとって狙いやすい市場となっていることは、過去のレポートでもたびたび警鐘を鳴らしてきたとおりです。

詳細解説(グローバル):

1.ビューアビリティ

  • 世界的に、プログラマティック広告での高いビューアビリティが全体のビューアビリティをけん引
  • 日本は昨年同期比で2桁以上の伸びを記録
  • モバイルウェブ環境では世界的に大幅な上昇を記録

  2020年上半期、ビューアビリティは世界中のほぼすべてのフォーマットと環境で向上しました。これは、各国のプログラマティック広告のビューアビリティの向上によるものです。ビューアビリティの上昇はもモバイルウェブ ディスプレイにて最も顕著で、特に日本とニュージーランドでそれぞれ前年同期比17.7ポイント、14.4ポイント改善しました。2020年上半期のデスクトップ ディスプレイの世界平均は初めて70%を超え、71.9%を記録しました*1。対象国中カナダが74.3%を記録してトップに立ち、その他の国も60%を超えたものの、日本は57.4%*1と3年連続で世界最低の数値でした。

動画広告は引き続き世界中で最もビューアビリティの高いフォーマットであり、2020年上半期のデスクトップとモバイルウェブのビューアビリティはそれぞれ平均75.2%と73.6%でした。IASが最近行った調査によれば、オーストラリアの78%、インドネシアの92%の消費者が新型コロナウイルスの拡大によるロックダウン中にストリーミングコンテンツの消費量が増えたと回答しており、動画広告への注目は一層高まっています。

IAB Tech Lab の Open Measurement SDK (OMSDK) 、共通コード、計測データへのサードパーティによるアクセスを容易にするためのライブラリの採用が増えた恩恵を受けてモバイルアプリ環境での計測対象インプレッションが増加するとともに、消費者動向及び広告最適化を受けてビューアビリティが大幅に伸びました。

*1)すべてデスクトップ ディスプレイにおける数値

2.アドフラウド

  • ほぼすべてのチャンネルでプログラマティック広告のアドフラウド率が低下し、最適化されたデスクトップ ディスプレイキャンペーンにおけるアドフラウド率の世界平均は8%に
  • 日本はデスクトップ ディスプレイで8%、モバイルウェブ ディスプレイで2.7%といずれも世界最高を記録

不正なトラフィックに対する対策を講じた場合、世界のアドフラウド率は1%未満の低い水準を維持しています。2019年同期と比較して、すべてのデバイスとフォーマットで0.1~0.3ポイントの低下が見られましたが、これは入札前フィルタ(Pre-bid)によって不正なトラフィックへの入札が阻止されたことに起因すると考えられます。

すべての環境およびフォーマットで、プログラマティック広告は純広告と比較してアドフラウド率が低い傾向が見られました。日本では例外的にすべての対象環境/フォーマットで上昇、アドフラウド率が2.5%を超えた唯一の国でした。日本は他の対象国と比べてアドフラウド対策の導入や Ads.txt を意識したバイイングが幅広く実施されているとは言えず、特にプログラマティック広告において今後もアドフラウドが増加する可能性があります。

環境/フォーマット別に見てみると、 デスクトップはモバイルよりもアドフラウド率が高い傾向があります。これは広告単価の高いデスクトップ環境がより狙われやすく、アドフラウドの標的となっていることを示します。一方モバイルウェブ 動画は世界平均0.3%と対照環境/フォーマット中最も低く、安全なインベントリであり続けています。

対策が未実施の場合のアドフラウド率は、環境やフォーマットによって異なりますが世界平均で6.9%から13.2%の間で推移しています。広告キャンペーンの予算が不正に搾取されることを防ぐために対策ツールを導入することは非常に重要です。

3.ブランドリスク

  • 世界的に、ディスプレイ広告よりも動画広告の方がブランドリスクが高い傾向
  • ほぼすべての環境とフォーマットでブランドリスクは減少傾向だが、日本では前年同期比で3ポイント超の上昇

ヘイトスピーチやフェイクニュースが増加する昨今のオンライン環境下において、ブランドイメージの保護とリスク軽減を優先事項と位置づけ、自社の広告が不適切な掲載面に表示されないよう対策を講じる広告主が増えています。2019年上半期から2020年上半期にかけて、世界的なブランドリスクの平均値*2は、すべての環境とフォーマットで低下しました。世界的に見ると、最もブランドリスクが高かったのは日本のモバイルウェブ ディスプレイにおける10.9%で、2位はアメリカのモバイルウェブ動画の9.9%でした。逆に最も低かったのはシンガポールとイタリアのデスクトップ ディスプレイの1.8%で、世界平均の4.8%を大きく下回りました。

*2)IASによって中リスクまたは高リスクと判定されたページの割合

4.タイムインビュー

  • 世界的なパンデミックの影響で消費者のデジタルコンテンツ消費が活発化した影響を受け、タイムインビューは世界的に長くなる傾向が見られた
  • デスクトップ環境では横ばいもしくは微増、モバイル環境、特にモバイルアプリでの大幅な伸びが全体をけん引

Digital 2020April Global Statshot Reportによると、新型コロナウイルスによるロックダウンや外出自粛の影響を受け、世界中の消費者がスマートフォン、ノートパソコン、デスクトップPCを利用する時間が増加した、と回答しています。この傾向はビューアブルな広告インプレッションが閲覧された時間の平均値を示すタイムインビューにも影響を及ぼしています。タイムインビューの世界平均は、モバイルアプリで最も長く、前年同期比で4.0秒伸びて24.2秒に達しました。また、プログラマティック広告の好調なパフォーマンスにけん引され、イタリアの30.30秒(デスクトップ ディスプレイ)、スペイン27.43秒とオーストラリア27.95秒(いずれもモバイルアプリ)、そして今回のレポートから初めて対象国に追加されたインドネシアの25.24秒(モバイルウェブ)などが記録されました。

メディアクオリティ レポートについて:

メディアクオリティ レポートはIASが年2回発表している定期レポートで、毎日1兆以上のメディア指標測定から得られるリアルタイムのメディア品質動向を分析したものです。IASは過去10年以上に渡り、世界中のデバイス、フォーマット、広告チャンネルにまたがる膨大なデータを活用し、ビューアビリティ、ブランドリスク、アドフラウドをはじめとするアドベリフィケーション指標を発表してきました。メディアクオリティ レポートは、アドベリフィケーションの基準指標として業界関係者に幅広くご活用いただいています。

調査期間2020年上半期(1月~6月)
対象国アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、スウェーデン、オーストラリア、ニュージーランド、日本、シンガポール、インド、インドネシア、メキシコ(全15か国)
調査対象メディア品質指標(全4指標):
ビューアビリティ、ブランドセーフティ、アドフラウド、タイムインビュー対象デバイスとフォーマット(全5種):
デスクトップ ディスプレイ、デスクトップ 動画、モバイルウェブ ディスプレイ、モバイルウェブ 動画、モバイルアプリ ディスプレイ

 

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【IASについて】 www.integralads.com/jp/
Integral Ad Science (インテグラル アド サイエンス、IAS) は、洗練されたテクノロジーで高品質な広告メディア環境の実現をサポートするアドベリフィケーションのグローバルリーダーです。IASは、広告主とパブリッシャーの皆様の広告予算を広告不正やブランド棄損のリスクから守ると同時に、消費者のアテンションを獲得し、ビジネスのゴールを達成するために必要なインサイトとテクノロジーを提供しています。
IASは2009年に創業、米国ニューヨークに本社を構え、13か国・18都市で事業を展開しており、世界トップレベルのソフトウェア企業とともにVista Equity Partnersのポートフォリオに名を連ねています。

Integral Ad Science, Inc.
代表者 :リサ・アッツシュナイダーCEO
所在地 :95 Morton Street, 8th floor, New York, NY 10014
創業 :2009年5月
事業内容 :デジタル広告の検証・不正対策・最適化のためのデータとソリューションの開発と提供

Integral Ad Science Japan 株式会社
所在地 :〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-1-2 日比谷三井タワー12F
代表 :藤中太郎(マネージングダイレクター)
開設 :2015年7月

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