IASのアドフラウド専門機機関「Threat Lab」は、偽のAndroidアプリを利用し、画面全体を覆う動画広告をエンドレスに配信する、広範囲かつ巧妙な広告詐欺スキーム「Vapor(ベイパー)」を発見しました
「Vapor(ベイパー)」は、膨大な数の無防備なユーザーと広告ネットワークを悪用した、高度に組織化された広範囲にわたる広告詐欺スキームです。
IAS Threat Labは、2024年初頭に活動を開始した Vapor 詐欺スキームに加担していた180以上のアプリIDを特定。これらのアプリは合計で5,600万回以上ダウンロードされ、ユーザーに実質的な機能を提供していないにも関わらず、毎日2億回以上の入札リクエストを発生させていました。
詐欺スキームの排除
IAS Threat Labは、この不正な操作を阻止するために積極的にアクションを起こし、業界のパートナーと協力してその影響を最小限に抑えるべく、積極的なアクションを起こしました。この取り組みの結果、Google はIAS Threat Lab が特定した全詐欺アプリを Play ストアから削除。また、Google Play Protect は、これらのアプリが Google Play 以外からインストールされた場合でも、ユーザーに警告し、自動的に無効化する措置を講じています。
Vapor を主導する詐欺集団が、今後も戦術を巧妙化し、新たなアプリをこのスキームに加えるのを、IAS は監視し続けていきます。
Vapor の脅威からの保護
IAS のお客様は、DSP内で利用可能な事前入札の「フラウド回避ソリューション」を活用することで、Vaporの脅威から保護されています。また、IASの高度な機械学習モデルは、DSPがこうした不正アプリから来るインプレッションに入札しないよう回避セグメントで制御し、広告費が詐欺スキームによって奪われるリスクを排除します。
Vapor スキームの設計、加担したアプリの特徴、影響範囲についての包括的な洞察は、レポートでご確認ください。