IASは、米国のTwitterユーザーを対象とした、広告のコンテキストに関する調査レポートを発表しました。英語版のレポートはこちらからダウンロードできますが、日本語で知りたい!という方向けに、本稿では日本語でレポートの内容を解説してきます。
もくじ
調査概要
ソーシャルメディアの利用状況と広告接触
Twitterのインフィード広告はユーザーエンゲージメントを促進させる
パーソナライゼーションのためにデータを共有しても良い
IAS のTwitter 広告向けソリューション
調査概要
IASは、インフィード広告環境に対する消費者の認識や、消費者がTwitter上のコンテンツや広告をどのように見ているかを把握するため、2021年4月に米国のTwitterユーザーを対象にオンラインアンケート調査を実施し、1,019名から回答を得ました。
アンケート調査では、ソーシャルメディアの利用状況や行動について、また、Twitterユーザーには、コンテンツの好みやインフィード広告への関与の可能性について質問しています。
ソーシャルメディアの利用状況と広告接触
調査対象者の8割が、少なくとも一日2時間をソーシャルメディア上で過ごしていることが分かりました。また3人に1人近くが毎日5時間以上をソーシャルメディアに費やしています。これは、起きている時間のほぼ3分の1にあたります。
また、主にモバイル端末でソーシャルコンテンツを閲覧するユーザーは73%で、スマートフォンからアクセスする人が多いことも改めてわかりました。
Twitter で見たいコンテンツを聞いたところ、一位はエンタメ情報で43%、僅差でニュースが42%と続き、第三位はパーソナルなコンテンツ(40%)でした。このほかスポーツ(32%)、食べ物や料理に関するコンテンツ(30%)が人気です。
ソーシャルメディアの積極的な利用は、ユーザーが広告に触れる機会も増やしています。圧倒的多数のユーザーが、過去12か月のあいだにソーシャルメディア上の広告に接触したと回答しており、閲覧やクリックを含めたエンゲージメント率は9割を上回りました。また、57%のTwitterユーザーが過去一年間にTwitterのインフィード広告を閲覧したと回答しています。
ソーシャルメディア上に表示されるパーソナルなコンテンツと一緒に広告を見ることへの抵抗を感じないという人も多く、54%がそうした広告とのエンゲージメントに抵抗がない、と回答しました。また興味深いことに、一般的なウェブサイト広告と比較して、インフィード広告により関心を持つ傾向があると答えた人が46%いました。
Twitterのインフィード広告はユーザーエンゲージメントを促進させる
Twitterのインフィード広告については、さらに興味深い結果が示されました。
閲覧しているコンテンツとの関連性が高い、つまりコンテキスト適合性の高いインフィード広告に対し、ユーザーは広告ブランドの好感度が上がり、また記憶にも残りやすいと回答したのです。好感度が上がると回答した人は58%、記憶に残りやすいと回答した人も59%いました。
オンラインでのコンテンツ消費体験の邪魔になりにくいインフィード広告で、かつ閲覧しているコンテンツとの関連性が高い広告は、そうでない広告と比較してユーザーエンゲージメントを促進させる効果が見込めると言えます。
パーソナライゼーションのためにデータを共有しても良い
ソーシャルメディアがユーザーエンゲージメントを促進させる、という点については補足が必要かもしれません。
ユーザーはTwitterをはじめとするソーシャルメディアが「多種多様なコンテンツ」で構成されていることを評価しており、バラエティに富んだ話題を楽しんでる様子が調査結果からもうかがえます。と同時にTwitter上には物議をかもすコンテンツが存在することも認めています。
そのうえで、広告体験を向上させるためにTwitterと特定のデータを共有することに「抵抗がない」と回答したユーザーは約8割に上りました。共有しても良いと考える情報は、1)普段から閲覧している話題、2)閲覧しているトレンド情報、3)匿名の統計データ(デモグラフィックデータ)、そして4)自分がフォローしているユーザー、でした。
IAS の Twitter 広告向けソリューション
IAS は Twitter 広告のビューアビリティやアドフラウド計測ソリューションを提供しています。
- リツイートを含む動画広告のビューアビリティとアドフラウド計測
- 動画広告のビューアビリティ率、アドフラウド率、市長完了率データの計測
- 第三者による公平なデータ計測をグローバルに提供
また、 Twitter 社と協力して、広告主が展開するキャンペーンのコンテキストにマッチし、効果を高める、インフィード環境向けの新しいブランドセーフティ&スータビリティ(適合性)ソリューションを提供する準備を進めています。
Twitter 広告の計測をはじめ、IASのアドベリフィケーション ソリューションや、デジタルメディア品質向上に関する取り組みについて詳しくは IASの担当者/お問い合わせ窓口までお気軽にご連絡ください。