節約についてのオンライン記事を読んでいるときに、高級自動車の広告が目に入ったと想像してみてください。
または、記念日に予約する高級レストランを選ぼうと検索しているときに、調理家電の広告が表示されたとしたら?
こうした広告は、オンラインで興味を持て見ているコンテンツとの関連性が薄いため、「自分ゴト化」されにくいかもしれません。
日本のインターネットユーザー502名を対象に実施したIAS の最新の調査「コンテキストが広告受容性に与える影響」では、オンラインコンテンツと広告の間のコンテキスト(文脈)関連性に注目し、広告の認知や受容性与える影響を明らかにしました。
これまでも IAS は、いくつかの調査を通じて広告やブランドメッセージに対する消費者の認識が、広告が表示されるコンテンツ環境とその品質によって影響を受けることを明らかにしてきました。「ハロー効果:脳科学から見るブランド認知」では、オンラインコンテンツと広告を閲覧しているときの消費者の脳波を測定し、好ましいコンテンツ環境が広告の好感度に明らかににポジティブな影響を与えることを証明しました。その後に発表した「波紋効果:コンテンツの品質が消費者の認知に与える影響に関する調査レポート」では、コンテンツ環境の品質の高さがエンゲージメントを促すだけでなく、低品質なコンテンツ環境は消費者から鬱陶しいと感じられたり、その広告の商品やブランドの使用を止めてしまう可能性まであることが分かりました。
これらの調査レポートの公開時から、IAS のテクノロジーはさらに進化しています。これまでは白か黒かの二元的なカテゴリ分類しかできなかったブランドセーフティに加え、特定のWebページに含まれるセンチメント(情緒)とエモーション(感情)まで解析できるブランド適合性分析ができるようになりました。35万以上の概念とその同義語による280以上のリンクで構築されたセマンティック・ネットワークで、高精度なコンテンツ解析が可能となったのです。
では、オンラインコンテンツに含まれるセンチメントやエモーション、そしてオンラインコンテンツと広告のコンテキスト関連性は、消費者の広告認知にどのような影響を与えるのでしょうか?
「The Power of Context:コンテキストが広告受容性に与える影響」調査レポートでは、コンテキスト関連性が広告の好感度や記憶への残りやすさに影響することが明らかになりました。調査対象者の4人中3人が、広告と、広告が表示されているコンテンツに関連性があることが重要だと回答し、8割を超える人が「〇〇な」広告を見たい、と答えました。
ぜひ、レポートをダウンロードしてご自身の目で確かめてみてください。
※本調査は日本のほか、オーストラリア、シンガポール、インドネシアでも実施しています。APAC地域各国の調査結果、および日本調査結果の英語レポートも無料公開中です。