● 2021年上半期、日本は世界でも最低水準のビューアビリティを記録(デスクトップディスプレイで54.8%、モバイルウェブディスプレイで45.4%)
● 日本におけるデスクトップディスプレイのアドフラウド率は2.6%に達し、世界で2番目に高い
● 日本におけるモバイルウェブ環境のアドフラウド率はディスプレイで2.3%、動画で2.9%に達し、世界で最も高くなった
2021年10月19日、東京:デジタルメディア品質分野のグローバルリーダーであるIntegral Ad Science(ナスダック:IAS)は本日、メディアクオリティ レポート(MQR)2021年上半期版を公開しました。この最新版MQRでは日本におけるデジタルメディアのパフォーマンスと品質について、世界の市場と比較しながらその実情を明らかにしています。また、ディスプレイ、動画、モバイルウェブ、およびアプリ内広告全体におけるアドフラウドとビューアビリティの傾向についても光を当てています。
レポートの主な内容は以下の通りです。
日本におけるディスプレイ広告のビューアビリティは世界最低水準
2021年上半期におけるディスプレイ広告のビューアビリティ水準は、ウェブ環境全体で低下しました。世界全体におけるディスプレイ広告のビューアビリティは、デスクトップで前年比2.4ポイント減、モバイルウェブで同3.3ポイント減でした。日本におけるビューアビリティも引き続き低下傾向を示し、デスクトップディスプレイでは世界平均の69.5%を大きく下回る54.8%のビューアビリティ率を記録しています。モバイルウェブディスプレイに関するビューアビリティの世界平均は64.3%ですが、日本では6.5ポイント減となる45.4%まで低下しました。
アドフラウド率は減少傾向にあるものの、日本は依然として世界で最も高い水準
2021年上半期、日本のアドフラウド対策実施率はデスクトップディスプレイで0.2ポイント減となり、アドフラウド率2.6%を記録しました。これは、日本のアドフラウド率が世界で2番目に高いことを示しています。世界全体におけるデスクトップディスプレイのフラウド率は1%でした。2020年上半期から2021年上半期にかけて、モバイルウェブディスプレイのアドフラウド率は世界平均0.5%から0.4%に減少しています。一方で、日本は依然としてモバイルウェブ環境のアドフラウド率が最も高い市場であり、ディスプレイで2.3%、動画で2.9%に達しました。
日本におけるタイムインビューはモバイルウェブディスプレイよりもデスクトップディスプレイで高いとの報告
2021年上半期、日本におけるタイムインビューは23.46秒となり、前年より0.97秒増加しました。世界平均は22.67秒でした。モバイルウェブディスプレイのタイムインビューは、前年の16.9秒から減少して12.46秒となりました。世界平均は14.91秒でした。
IAS日本支社、カントリーマネージャー、山口武:「消費者がデジタルコンテンツに触れる時間が増え続ける中、デジタル広告への出稿は加速し続けています。日本のアドフラウド率は世界最悪の水準ではありますが、アドフラウドへの対応が推進され、過去4年間で初めて改善が見られました。また、フラウドの発生を減らし、ビューアビリティを向上することで世界の平均値に近づくための取り組みも業界全体で数多く行われております。広告主の皆様には、今後もアドベリフィケーションを活用して低品質な広告インプレッションを削減されることをお勧めします。テクノロジーの進歩によって、質の高いインプレッションへの投資促進やチャンネルレベルでの豊富なインサイトとの組み合わせによるコンテキストの回避やターゲティング、プライバシー保護に対応したアドベリフィケーションを超える価値の提供に、プログラマティック技術の活用も増えていくと予想しています。」
Integral Ad Scienceについて
Integral Ad Science(IAS)は、デジタルメディアの品質向上において世界をリードする企業です。1回1回の広告表示を有効活用し、実際の人間が安全かつ適切な環境で視聴できる広告の実現、コンテキストターゲティングの活性化、供給経路の最適化に取り組んでいます。IASの使命は、世界トップクラスのブランド、パブリッシャー、プラットフォームが利用する、デジタルメディア品質の信頼性と透明性の世界的な基準となることです。IASは、データに基づいたテクノロジー、実行可能なリアルタイムの情報と知見により、これを実現します。2009年の設立以来、ニューヨークに本社を構え、世界中で何千社もの有数の広告主やパブリッシャーと協力しています。詳しくは、integralads.comをご覧ください。