IAS では新型コロナウイルス対策として、長期的な在宅勤務体制を敷いています。私たちのクライアントやパートナーの多くも、原則として在宅勤務を採用している企業が多くあります。テクノロジーの素晴らしいところは、どこにいようとも能率を落とすことなく仕事ができることだということを、多くの人がこれほど実感したことはいまだかつてないかもしれません。
私たちも、この半年間、ペースを落とすことなく新サービスや機能のリリースを積極的に行ってきました。2020年の折り返し地点を過ぎたこのタイミングで、この半年でリリースしてきた新サービスや機能、パートナーシップを振り返ってみましょう。
パートナーシップの拡大
メディアプランを横断してデジタルキャンペーンの投資効率を最適化するためには、対応プラットフォームの拡大が欠かせません。IAS は特に広告主からの需要が多いソーシャルプラットフォームを中心に、パートナーシップを強化し、カバレッジとソリューションの拡大することで広告主のニーズにお応えしていきます。
Facebook インストリーム動画の Content Allow List
今年5月に、IAS は Facebook と連携し、業界初となるインストリーム動画向けの新機能 Facebook Content Allow List をリリースを発表しました。Content Allow List は、ブランド適合性の高い環境でユーザーのアテンションを獲得し、潜在的なエンゲージメントを獲得することができます。
現在は米国向け、英語のみでの提供となっていますが、今後順次対応地域と言語を拡大していく予定です。
YouTube Measurement Program
2020年上半期、IAS と YouTube とのパートナーシップはより強固なものになりました。4月20日、IAS は YouTube Measurement Program の認定を受け、「brand suitability & contextual targeting(ブランドの適合性&コンテキスト・ターゲティング)」と「brand safety reporting(ブランドセーフティ計測)」の2つのカテゴリーで YTMP のパートナーに選ばれましたことを発表。IAS のチャンネルインクルージョン(配信ターゲティング)/エクスクルージョン(配信除外)リスト、そして包括的なメディア品質インサイトを活用し、プロアクティブなブランド保護と詳細なブランド適合性のコントロールを実現します。
詳しくはプレスリリース、IAS 公式ブログの記事「IASとYouTube のブランドセーフティに対する取り組み」をご覧ください。
Pre-Screened YouTube Select Lineup と Channel Inclusion List
YouTube 向けにはもう一つ、新機能をリリースしました。Pre-Screened YouTube Select (旧 YouTube Preferred)Lineups と、YouTube Channel Inclusion Lists です。YouTube Select 向けには、ビデオレベルでのブランドセーフティ計測レポートとエクスクルージョンリストを提供し、プレミアムなメディアバイイングをサポートします。また、Channel Inclusion List は、IAS の最新のソリューション Contextual Intelligence エンジンを活用し、カテゴリー分類、29言語対応、そして子供向けコンテンツの除外を実現しています。
Pinterest 向けビューアビリティ&無効トラフィック計測(ベータ版)
IAS のパートナーシップは Pinterest にも拡大中です。モバイルアプリ内のプロモートピンと動画のビューアビリティと無効トラフィックの計測機能を、現在ベータ版として提供中です。正式リリースの発表まで、もうしばらくお待ちください!
ブランドセーフティと適合性を大幅に強化
ADMantX 社の買収によって、 IAS はブランド適合性をさらに進化させたソリューション Contextual Intelligence の提供を開始しました。Contextual Intelligence は、ページレベルでセマンティクス、センチメント(情緒)、そしてエモーション(感情)を検出・分析して、コンテンツを正確に分類することが可能です。新ソリューションに加え、「Global Controversial Issues(世界的に論争を呼んでいる問題)」「Corporate Culture & Labor Relations(企業文化と労使関連)」「Cyber Security(サイバーセキュリティ)」「Natural Disasters(自然災害)」など、IAS の入札前ターゲティングですぐにご利用いただけるブランド適合性ターゲティングリストをご用意しています。The Trade Desk、Verizon Media DSP、Adelphic、他複数のDSPに対応しており、今後対応DSPも拡大していく予定です。
効率化と投資最適化への取り組み
新ソリューションのリリースに加え、IASをすでにご利用いただいているお客様に向けて、さらに便利にIASソリューションをご利用いただくためのアップデートも実施しています。どちらも、ゴールはお客様のキャンペーン運用の効率化と、投資最適化をサポートすることです。
Unified Video Tag と CTV 向けソリューション
2020年上半期には、Unified Video Tag (UVT)とコネクテッドTV(CTV)向けソリューションがリリースされました。
CTV向けのソリューションをリリースするにあたり、IAS は複数のパートナーの協力を得て、広告主からのデマンドの高い純広告およびプログラマティック広告枠での検証を1年以上に渡って実施しました。日本ではまだ広告在庫の供給量が少ない CTV 環境ですが、先行するアメリカをはじめ世界各国で積極的な投資拡大が続いています。特にコロナ禍の影響を受けて動画配信サービスがユーザー数を伸ばしている今、日本でも注目される分野です。
Unified Video Tag は、広告の配信環境を自動的に認識して正しい計測技術を展開する技術です。これまでベンダーごとに要件やプロセスが異なっていた要件を、一つのタグで統合的に管理することができるようになりました。Unified Video Tag の詳細はこちらでもご確認いただけます。
レポートビルダー(ベータ版)
IAS の管理画面から、必要なデータに簡単にアクセスできるようになります。レポートビルダーには、レポートのグルーピングとレポートステータス表示の改善、レポートの編集と再集計などの新機能が追加され、メインメニューとエクセルレポートの設定ページからアクセスが可能です。さらに、最大100チームまでをまとめて管理することができるマルチチームサポート、レポートのEメールによる自動配信に加えてS3ファイル配信オプションが追加されました。
Campaign Management Platform
これまでのCIWにかわり、新しくキャンペーンマネジメントプラットフォームをご利用いただけるようになりました。キャンペーンマネジメントプラットフォームは IAS の管理画面から直接操作でき、CIWの画面と管理画面を行ったり来たりする必要がなくなります。新規キャンペーンの提出、実施中のキャンペーンのブランドセーフティとメディアパートナーの設定変更、貴社のキャンペーンに適用されているすべてのリストの確認が行えます。
2020年8月末までは移行期間として、従来のCIW もご利用いただけます。早めに Campaign Management Platform への移行をお願いいたします。
Campaign Management Platform の詳細については、ヘルプセンター内のデモ動画とユーザーガイド(どちらも英語)をご参照ください。
このほかにも、パートナーや連携先の拡大、機能強化やUIのアップデートなど、IASはお客様の期待に応え、デジタル広告の透明性と健全性を向上させるための開発への投資を続けています。新機能やUI改善などのご意見やご要望がありましたら、ぜひIAS担当者までお寄せください。
アドベリフィケーションについて、またアップデートや新ソリューションの詳細について、営業担当より詳しいご説明をご希望の方は下記窓口よりお気軽にお問合せください。