業界関係者が注目するIASの「メディアクオリティ レポート」とは?
メディアクオリティ レポートはIASが年2回発表している定期レポートで、毎日1兆以上のメディア指標測定から得られるリアルタイムのメディア品質動向を分析したものです。
IASは過去10年以上に渡り、世界中のデバイス、フォーマット、広告チャンネルにまたがる膨大なデータを活用し、ビューアビリティ、ブランドリスク、アドフラウドをはじめとするアドベリフィケーション指標を発表してきました。メディアクオリティ レポートは、アドベリフィケーションの基準指標として業界関係者に幅広くご活用いただいています。
2020年10月6日に、2020年上半期の結果をまとめた最新のレポートが発表されました。
さっそく最新の数値を確認してみましょう!
これは2020年上半期の日本の数値と、世界平均です。日本の数値の下は前値同期比を示しています。(注:すべてデスクトップ ディスプレイでの数値)
日本の数値に着目して、順番に詳しく見ていきましょう。
ビューアビリティが大きく改善したものの世界平均とはまだ大きな差が
ビューアビリティは、デスクトップディスプレイ、モバイルウェブ ディスプレイともに前年同期比で大幅な伸びを示しました(デスクトップ+15.1ポイントで57.4%、モバイルウェブ+17.7ポイントで51.9%)。しかし世界各国と比較してみると、日本を除くすべての対象国、環境/フォーマットでビューアビリティは60%を超えており、50%台にとどまったのは日本だけでした。これまでも日本のビューアビリティは低い水準でしたが、今回も対象国中最下位を記録しています。
ブランドリスクは高止まり
ブランドリスクは他の対象国と比較して高い水準でとどまっています。デスクトップ ディスプレイのブランドリスクは6.2%で、2017年以来の最高値を記録。モバイルウェブ ディスプレイでも10.9%と二桁の大台に乗り、2018年上半期に次ぐ高さでした。特にプログラマティック広告、そして暴力カテゴリでのリスクの高まりが顕著です。日本同様高止まり傾向にあったドイツは、2019年下半期からは下落傾向にあり、グローバルと同水準まで下がってきています。
突出して高い日本のアドフラウド率、2020年上半期も傾向変わらず
アドフラウドも、グローバル平均と比較しても3倍以上高い2.8%でした(デスクトップ ディスプレイ)。2%を超えているのは、日本の他では今回のレポートから新たに加わったシンガポールのデスクトップ ディスプレイ(2.1%)のみです。世界一の広告費が投じられるアメリカが標的とされ、アドフラウドが比較的高めなのと比べても、日本のアドフラウド率の高さは突出しています。世界第二位の広告費が投下される市場であるにもかかわらず、アメリカほどアドフラウド対策が浸透していないため、不正業者にとって狙いやすい市場となっていることは、過去のレポートでもたびたび警鐘を鳴らしてきたとおりです。
詳細なデータとインサイトは、レポートをダウンロードしてご確認ください
全29ページにわたって各デバイス、フォーマットの数値を網羅したメディアクオリティ レポートは無料でダウンロードいただけます!
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