IASのプロダクトマネジメント部門を率いるVPのMike Kimが、Ads.txtを活用してパブリッシャーがアドフラウドに対抗する方法を解説します。
日本語版の本記事では動画に加え、日本語での書き起こしもご用意しました。
動画とあわせてご活用ください。
Aes.txt is an initiatives developed by the IB tech lab. It’s meant to combat the issues of fraud the programmatic supply chain or space. Specifically it’s meant to reduce the spoofing issue that we see in the space. What it is exactly is, it’s a file, a protocol that publishes can post their site declaring all the authorized dealers of their inventory. And a good analogy would be luxury watch dealers such as Rolex listing all the authorized sellers of their watch so that buyers can go into whatever store and knows it’s an authorized seller and be sure they buy the real thing.
Ads.txt は、IAB Tech Labによって推進されている取り組みです。プログラマティック広告のサプライチェーン、(プログラマティック広告取引の)領域における不正行為の問題に対処することを目的としています。具体的には、プログラマティック広告領域におけるなりすましの問題を削減することです。Ads.txtはパブリッシャーがサイトに掲載できるファイル、あるいはプロトコルで、彼らの広告在庫を扱えるすべての正規販売店が記載されています。例えて言うなら、ロレックスのような高級腕時計ブランドが、彼らの時計を扱うことのできる正規販売店リストを公開するようなものです。購入者はどこが正規の販売店なのかを知ることができて、本物を買っていると確信できます。
So Ads.txt relies on the mass adoption of it. I’ve got the buy side and sell side right now. It’s so early days I think there’s positive signs out there from the sell side – big publishers such as Guardian, ESPN, CBS have all posted their Ads.tet files and overall we’ve seen over 10,000 domains posting Ads.txt files. On the buy side, DBM, the Trade Desk, App Nexus amongst others have declared their support for, are crawling those files and will start filtering impressions based on declared authorized sellers of inventory.
Adx.txt (が正しく機能するために)は、どれだけ大規模に採用されるかにかかっています。今、バイサイドもセルサイドもこの取り組みに参加しています。取り組みの非常に初期段階ですが、セルサイドからは非常にポジティブな兆しが見えています。Guardian、ESPN、CBSがすでにAds.txt を自社サイトにポストしていますし、全体では1万ドメイン以上がAds.txt ファイルをポストしています。バイサイドでも、DBM、the Trade Desk、App Nexusをはじめ多くがこの取り組みを支持すると表明しています。すでにファイルのクローリングが開始されており、ファイルに記載された認定販売者情報に基づいてインプレッションのフィルタリングが開始されます。
adoption by both the buy side and sell side. The other thing it doesn’t really prevent all types of fraud it specifically addresses counterfeit or unauthorized sale of inventory by removing incentives for bad actors there, but it doesn’t prevent bot fraud.
Ads.txt の有効性は、バイサイドとセルサイドの双方による大規模な参加が必要です。もう一つ注意すべきなのは、すべてオンアドフラウドを防止できるわけではない点です。悪質なアドフラウド業者に対するインセンティブを取り除くことによって、在庫の偽造や不正販売には対処できます。でも、ボットによるアドフラウドを防ぐことはできません。
Ads.txt はアドフラウドを防ぐ取り組みとして、パブリッシャーによる採用が進んでいます。しかし残念ながら、広告主サイドでは、Ads.txt の設置状況を考慮したメディアバイイングが浸透しているとは言えない状況です。
また、設置したらおしまい、というわけにもいきません。2020年3月、IASの不正対策専門機関 IAS Threat Labは、メンテナンスがされていないAds.txtを悪用したドメインスプーフィング(ドメイン名偽装)を大規模に行う404botというアドフラウドの手口について注意喚起を行いました。Ads.txtは、パブリッシャーのエコシステム悪用に対して効果を上げている対策ですが、適切に運用がされなければ穴を衝かれてしまうことが明らかになったのです。
メディア品質の透明性向上には、デジタル広告業界の各プレイヤーが責任あるステークホルダーとしてそれぞれの立場から、継続的に取り組むべき課題なのです。
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